腕の描き方│尺骨体を基準に前腕を描く!

自分の腕を参考に描くときの失敗

自分の腕を参考に絵を描こうとするとき、腕のどの部分がぷっくりして、どの部分にはお肉が付かないのか混乱することは無いでしょうか?
私はありました。

鏡を使うと良いのですが、自分で自分の腕を見ようとすると、”ひねり”が加わってしまって自分の描きたい絵と同じ状態にならないんですよね……

そこで腕構造について勉強してみました。

お肉が付かないのは尺骨体の部分

尺骨体(しゃっこつたい)は“肘”と、”手首の小指の付け根側にある突起”を結ぶ骨です。

勿論ひねっても尺骨体はその2点を結んだ場所にあるので、そこに「ス……」っと線を引くとお肉が付かない場所が明確になります。

イラストで簡単な説明を描いてみました。

実際には少しS字に湾曲していて、肘側が太くなっています。
基準にするだけであれば簡単に線を入れるだけでも大丈夫。

筋肉や骨をしっかり描き込みたい時もこの骨は重要です、出っ張ったり溝になったりします。

尺骨茎状突起も素敵

手首の小指の付け根側にある突起は、尺骨茎状突起(しゃっこつけいじょうとっき)といいます。

個人的に、この出っ張りを上手に描けると腕がセクシーに感じられて好きです。
(好きな割にこれまで正しい位置を理解せずに描いていたのでこれからはちゃんと描きたい…)

腕のひねり方によってはこの出っ張りは目立たなくなります。

自分の手のひらを直接見た時は手首の出っ張りは見えないと思いますが、鏡の前に立って手を上げ、手のひらを鏡に向けると出っ張りが見えます。
前者の手のひらを直接見た状態は、肘と突起の距離が長くなるようにひねった状態なので、是非確かめてみてください。

ひねりすぎると腕によくないので、自然に出来る範囲にするよう注意してくださいね!

尺骨体、かわいいよ尺骨体……

筋肉も骨も好きですし知るのは楽しいんですが、なかなか覚えるのは大変ですね、私は得意ではないです。

ですが描くときに特にポイントとなるパーツは知っておきたいなーと思います。
(尺骨体の他だと、例えば第七頸椎も絵を描くうえで基準となるとても愛しい骨です)

理屈でわかっていると描きやすくなりますし、線を入れる場所を迷わずに済むので。

私は尺骨体のことを知って、この骨のことがとても好きになったので、記事を読んでくれた方も絵を描く際の参考にしたり尺骨体を好きになってくれると嬉しいです。