読みやすい原稿と読むのがつらい原稿│ネームで気を付けたいこと

過去の作品を自分以外の人に読んでもらいました

私は過去に少年誌や少女誌に漫画を投稿していました。

投稿活動を始めた頃は少年誌にストーリー漫画を、投稿活動の後半は少女誌に4コマ漫画を投稿していたので、手元にずっしりとした量の原稿があります。

その原稿を「読みたーい」と言ってくれる奇特な人がいたので、10作ほどの漫画を読んでいただきました。

「初期の作品は絵も酷いから読み進めるのは辛かろう…」と思っていましたが、初めて描き上げた16ページ漫画を最後まで読み、「気に入った!」とまで言ってもらえました。

投稿活動の結果、週刊少年誌で担当さんがつくきっかけとなった漫画があるのですが、それは、「読むのがしんどい」と最後まで読んで貰えませんでした。
(その担当さんにアドバイスを貰って描きあげた漫画は最後まで読んで貰えました)

最後まで読めず脱落した原稿は、半分の5作ほど。

原因を探ったところ、理由は「面白い」「面白くない」でも、画力の無さとも違う部分だったので、同じように原稿を描いてる人に届くことを願って共有したいと思います。

原因は文字の多さ?

下は読んで貰えた原稿の例です(2枚)。
スマホ撮影で、見づらくて申し訳ないです…右上から読みます。文章量だけざっくり見てください。

読むのが辛くならない例(1)
読むのが辛くならない例(2)

特別文字が少ない訳では無いですが、読める量かと思います。

続いて同じ作品の途中から、読むのが辛くなった箇所を貼ります(2枚)。
読みたく無くなった時点で読み飛ばして下さい。

読むのが辛くなる例(1)
読むのが辛くなる例(2)

全部読めたでしょうか……しんどい思いをさせて申し訳ない……っっ

文字、とっても多いですね。

実はこの「読むのしんどい」現象、 気合いを入れて描き込んだ絵が延々続く場合でも発生します。

単純に文字が多くて疲れる場合もありますが、文字量だけに依存する現象ではなく、もっともっと少ない場合でも発生します。

文字が沢山あるプロの漫画も、絵をめちゃくちゃ描き込んでるプロの漫画もあるけどこんな風には疲れません。
もしくは1話分を読み終わるまで疲れを感じずに読み進められます。

ではこの原稿を読むと疲れる理由は何でしょう?

原因は”間”や情報量の緩急が無いこと

映画でも、演劇でも、お笑いでも、読み語りでも……間ってとっても大事です。

感情の表現、余韻、面白さにもつながる”間”ですが、聞きやすさや”見易さ”にも繋がります。
ずーーーーーーーーっと同じ量の文章や描き込みが続くと、読んでる人は疲れてしまうんです。

せっかく頑張って描いた原稿を「疲れるから」で読んで貰え無いのは悲しいですよね。

ネームの時点で”間”を意識しよう

原稿を描き上げてからでは調整が難しくなるので、ネームの時点で間を意識しましょう。

文字が多いと感じた場合、文章で全てを説明していないか確認してみてください。
絵だけで表現できる動きや感情の変化は無いでしょうか?

限られたスペースに詰め込んだ文字より、1枚の絵の方が沢山のことを伝えられる場合がありますし、 絵だけ、風景だけのコマやページが間となって感情や場面の空気が伝わるようになったりします。
もちろん読みやすくなります。

淡々としていると感じた場合、気合いの入った魅せゴマのシーンとその他のコマで緩急を付けてみてください。

見せたいコマがより際立って魅力的になります。
そしてもちろん読みやすくなります。

私の場合は読んで貰えても内容が駄目で評価が振るわなかったのですが……
せっかく内容が良くても、絵が綺麗でも、ちゃんと読んで貰え無いと評価に繋がりません。

そんなもったいないことにならないように、”間”を意識してみてくださいね。

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