のっぺりした絵にメリハリを付けたい│モノクロ原稿のペン入れ

絵にメリハリが出ないのは何故?

漫画の投稿活動を始めた頃の絵を見ると、物凄く絵がのっぺりしています。
何でだろうと原因を探ってみると……

  • 均一な太さの線で描かれている
  • ベタはあるけど、ただべったり塗っているだけの箇所ばかり
  • トーンを貼っている箇所も、ただべったり貼っている箇所ばかり

…という問題点が見えてきました。

均一な太さの線で描かれていて
のっぺりな例
ただべったり塗っている
のっぺりな例

この問題、ペン入れ時のちょっとした工夫で改善できたので、その方法をご紹介したいと思います。

均一な太さの線で描かれている絵の改善方法

均一な太さの線で描かれている  影になる部分の線を太く

影となる部分を太くすることにより、線だけで描いたイラストに立体感が出てきます。これは背景やキャラクターや動物など、描くものすべてに当てはまります。

顔にかかる髪の毛の影の部分、顎の下、腕や服の皺の影になる部分、……など、探すとあちこちに太くできる箇所が……

均一な太さの線で描かれていて
のっぺりな例
影となる部分を太くすることにより
少し立体感がでました

上記の絵には付け加えていませんが、地面との接地面、アウトラインを太くするのも、背景等との線の区別や強調ができて見やすくなります。

太くする箇所や太さは絵柄によって違ってくる部分もあるので、自分の絵柄や好みに合わせて入れてくださいね!

繊細な細い線が特徴の絵の場合、太くするより線を何本かずらして重ねたりするのも綺麗です。

均一な太さの線で描かれている  思い切って影を塗

思い切って影を塗ってしまいましょう。

線を太くする」の延長です。

首の下や服の皺の溝になっている部分など、私の感覚では「こんなに塗って大丈夫かな?」と思うくらいごりごり塗ってやっといい感じになりました。

斜線で簡単にグラデーションを入れると、さらに立体感が出てきます。

影になる部分の線を太くした絵

影を塗ること、斜線で簡単にグラデーションを入れることでより立体感が出る

デジタル原稿の場合は特にやり直しも簡単なので、少し大きめの範囲も塗ったり斜線で影の描写を試してみてください。

真っ黒にするのに抵抗がある方は、トーンを重ねるのも良いと思います。

ただべったりと塗ったり貼ったりしている部分はこうしよう

トーンを貼っている箇所も、ただべったり貼っている箇所ばかり

 線画の時点で立体感を出してからトーンを貼る

トーンを入れる箇所であっても、先ずは線画でメリハリを付けないと結局のっぺりしてしまうので、思い切って太くしたり塗ってしまったりしてみてください。

※ 以下の画像のグレーの部分は、トーンと思って見て下さい

ただべったり貼っている
のっぺりな例

線画で立体感を出してから
トーンを貼るとのっぺり感が改善される

ベタを塗っている箇所も、ただべったり塗っている箇所ばかり

 ベタ+グラデーショントーンを効果的に使おう

黒い服の部分などは、しっかり黒で影を入れた後にグラデーショントーンを重ねると綺麗です。
(べったり塗ることが効果的な場合もありますので、必要に応じて行ってくださいね)

ただべったり塗っている
のっぺりな例
ベタ+グラデーショントーンで
のっぺり感が改善される

線が交わる部分に墨が溜まったような効果を付けるのもおすすめ

こんな方法も

好みにもよりますが、線と線が交わる箇所には、墨が溜まったように少し黒部分を作るのも「のっぺり感」を軽減させるのには良いです。

特にアウトラインがはっきりした、ポップなイラストを描かれる方にお勧めです。

線が交わる箇所は影になっている部分が多いので、あまり違和感なく入れられると思います。

均一な太さの線で描かれていて
のっぺりな例
液が溜まってるとこがわかる
でしょうか?

右の絵は、髪の線が交わり影になるところ、顎の下、パーカーの襟元とフードの端、袖の部分や、皺の部分に液が溜まったような効果を加えています。

まとめ:原稿は線ではなく、『白』と『黒』で描く!

原稿や白黒のイラストを描くとき、綺麗な線画が描けてるのに全体を見ると「のっぺり」してイマイチ…というときは、線ではなく白と黒で描いているということを意識すると改善点が見える場合があります。

自然に出来ている方も多いと思いますが、私は気付かずにのっぺりしたまま雑誌に投稿してた時期がありました。

原稿の「のっぺり感」に悩んでいる方は、是非試してみてください。

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